中小企業や個人事業主の資金調達手段、資金繰り改善手段としてファクタリングの利用が増えてきました。
企業間の取引は、現金払いではなく、主にサービス・商品の先渡しで代金は後払いが基本になります。
売上代金の後払いの部分が入金されるまでを「売掛金」となりますが、ファクタリングを利用してこの売掛金を売却することで「即資金化」をすることができます。
売上から生じた売掛金という流動資産が元になるため借入れではありません。
ファクタリングは業種を問わず幅広く活用されている資金調達法です。
ファクタリング会社の調査や聞き取りなどから、ファクタリングの多業種の多様な活用事例を紹介していきます。
建設業 | 土木建築業は常に人手不足。 社員高齢化による労務費用補填や人手不足解消のための採用活動費の捻出にファクタリングを有効活用。 支払いサイクルの長い建設業では一般的に利用されています。 |
運送業 | ネット通販・巨大物流センターなど運送業は、低運賃・トラック不足・人材不足・燃料の高騰による収益の圧迫など、問題は山積みで厳しい状況が続いていますがファクタリングでつなぎの資金問題は解決可能。 運送業は人件費比率が高く、車両維持コスト・燃料費など急な出費が多くファクタリングを選択する方が増えています。 |
貿易業 | 中国向けの取引で発注先にはその場の現金払い以外通用しないことも多い。 中国では後払いという習慣はあまり無く、現金しか信用されないという風潮も。 貿易関係でもファクタリングを選択する方が増えています。 |
卸売・小売業 | 日本全国地域関係なく値下げ競争が激しい小売業界において、資金ショートで倒産を選択する企業も多くなっています。ファクタリングで短期の事業資金調達が可能です。 |
アパレル雑貨 | アパレルは物凄いスピードで流行りや商品が入れ替わるので、常に財務も生産もてんやわんやしている業界。 特に人件費・材料費等の割合が多い業種で、急な資金繰りも短期的かつ解決の道筋が立っているようなら積極的にファクタリングを利用できます。 |
製造業 | 商品製造費用の捻出や人材の報酬待遇改善のためにファクタリングを利用する会社様が増えています。 |
スマートフォン携帯電話販売業 | スマートフォン携帯電話業界は大量に人員をつぎ込みキャンペーンを繰り返しています。 「販売報奨金」と呼ばれるバックマージンをドコモやau、SoftBank等キャリアから受け取ることで成り立っています。 販売事業に関する経費、店舗家賃、人件費、商品仕入の支払いサイクルが合わないと資金ショートしてしまうこともあるのでファクタリングを利用している事例も増えてきています。 |
介護業・クリニック | 診療報酬・介護報酬債権ファクタリングは、保険医療ができる医療機関であれば病院、クリニック、調剤薬局、歯科、介護事業者も利用できます。 |
歯科医師 | 歯医者・歯科医院は都心部で供給過剰とも言われています。 経営難に陥る歯科医院も増え、歯科診療報酬債権買取で短期の事業資金繰りが可能です。 |
人材派遣業 | 業務委託や派遣契約は大企業からの発注もあり、安定した運営はできるのですが人件費の先払いが発生し支払いサイクルに悩まされることもあります。 資金繰り難という風評がたつと、業績悪化につながりかねない人材派遣業界。 売掛先に知られずにつなぎ資金繰りが可能です。 |
不動産賃貸業 | 次月入金予定の家賃収入をファクタリングで現金化し、新たに仕込む土地売買代金の手付金に。 |
インターネット通販業 | 楽天やアマゾン、ヤフーショッピングなどを通じて、家電から家具、洋服、日用品、食料品など、ほとんどのものを通販で買い物をする人も増えてきました。 インターネット通販業者は、商品を売るためには、開発コスト・発送コストが掛かるのはもちろんネットや雑誌への広告宣伝費も安くありません。 さらに顧客の決済はクレジットカードが基本となるため、インターネット通販業者への入金は販売後1、2ヶ月のタイムラグがあり、タイムラグの解消にファクタリングが有効です。 |
解体工事業 | 解体工事業は小規模な会社が多い中、仲間の同業者から人の貸し借りはこの業界では当たり前ですが、信用第一なため人件費は全額先払いが多く、資金繰りに悩まされます。 弱小解体工事会社に融資を行う銀行など無く、スピードの観点からファクタリングが利用できます。 |
公共事業の下請け | 公共事業の下請けは入金自体の信頼性が高いため、ファクタリングの審査はすぐ通ります。 当面の2ヶ月を乗り切りたい、少額で銀行に借入相談するほどの金額ではないなど、ファクタリングの利用にたどり着きました。 |