売掛債権の回収はタイムラグが発生するため、急な仕入れや、人件費の支払い、設備投資には対応することができません。
このようなリスクを想定し、資金繰りを意識する必要があります。
こうした懸念を解消できるのが、売掛債権の買取サービスです。
特に中小企業では恩恵の大きい手段で、正しい知識を知り活用すれば、安心で安全な資金調達が可能となります。
売掛債権を利用した資金繰り方法がファクタリング(売掛金買取サービス)です。
1. 売掛債権を譲渡(債権譲渡契約を締結)
ファクタリング会社と契約を結び、売掛債権を売却する契約を結びます。
ファクタリング(売掛金買取)会社へは手数料を支払わなければなりません。
また、3社間での取引になる場合は、売掛金の回収先となる企業にも承諾を得る必要があります。
2. 売掛債権の支払い
契約が結ばれると、売掛先企業からの売掛金の回収を待たず、ファクタリング(売掛金買取)会社から顧客へ買取代金の支払いが行われます。
顧客が保有する売掛金をファクタリング(売掛金買取)会社に譲るため、売掛金の支払い期日前に支払いを受けることが可能です。
ファクタリング会社によって支払いまでの期間は異なりますが、当日から長くて数日程度でしょう。
3 売掛債権の回収
基本的に売掛金の回収は、通常通りに売掛先から顧客が回収を行います。
その後、顧客からファクタリング(売掛金買取)会社へ回収金を支払うことで一連の流れが完了します。
売掛先からの支払いが遅れたり、倒産したとしても顧客側には何の義務も発生しません。
ファクタリングを受けられる企業とは?
売掛金(売掛債権)を持っている企業であれば、個人事業主様でも全く問題なくご利用できます。
銀行やノンバンクなどの場合だと、決算書や事業計画、代表者様の信用情報や企業の税金滞納状況などといった様々な理由から融資を受けられないケースも多いですが、ファクタリングの場合は、売掛金(売掛債権)があるかないか、取引先は問題ないかが重要となります。
銀行調達などが常時可能な一部の優良企業を除き、全ての企業が受けられる資金調達の選択肢の1つになっています。