東京都産業労働局金融部貸金業対策課では、金融トラブルの悪質な手口について、わかりやすくまとめています。
*****************************
借り手の弱みにつけ込み、高金利による貸付けを行ったり、融資を行わずに保証金を騙し取ったりする金融トラブルが発生しています。
思い通りの返済が行われないと、申込みの際に入手した個人情報などを利用して、親兄弟・親類や勤務先にも脅迫まがいの取立てや嫌がらせを行い、精神的に追い詰め、違法な高金利の利息を払わせます。はじめは借り手を安心させるため、3万円から5万円といった少額で、7日から10日間の短期間の貸付けを行うケースが多く見られます。
申込みを行う前には必ず登録業者かどうかの確認を行い、安易に個人情報を教えないようにしましょう。
個人情報を教えてしまった場合、押し貸しを受けたり、別の勧誘の電話が頻繁にかかってきたりするなど、さらなる被害を招きます。
金融トラブルで得た利益は反社会的な団体の資金源となる可能性が高いと言われています。その撲滅は社会全体にとっての極めて重要な課題となっています。
*****************************
<金融トラブルの悪質な手口>
ファクタリングの偽装 | 債権売買にも関わらず、回収できなかった場合に売主が買戻しを求められたり、売却代金から回収できなかった額を差引いたりする。 |
SNS等を通じた | 個人を装ったヤミ金融業者がSNS等を通じて違法な高金利の貸付けを行う。 |
個人間融資 | また、SNS等で提供した個人情報が他の犯罪に悪用される危険性がある。 |
貸します詐欺 | 「返済能力を調べる」などと言って、信用料や保証料などの名目でお金を振込ませた後、融資を行わないまま連絡を絶つ。 |
買取詐欺 | クレジットカードで携帯電話などを購入させ、「その商品を郵送してくれたら現金で買い取る」などと言い、商品を送らせ連絡を絶つ。 |
なりすまし | 正規の貸金業者または架空の登録番号、商号、住所などを詐称して違法な融資を行う。 |
押し貸し | さまざまな手段で口座番号を入手し、借りる意思のない人に無断でお金を振込み、法外な利息をつけて返済を求める。 |
架空団体 | 利用者を安心させるために、財団法人や社団法人などを詐称する。また、実際に存在する公的団体に類似した団体名を名乗る。 |
090金融 | 無店舗で活動し、居場所が分らないよう固定電話を使わず、常に携帯電話を使って違法な融資を行う。 |
システム金融 | 複数の悪質な業者が結託して債務者の情報を共有し、返済日に合わせて次々と融資を迫る。 |
紹介屋 | 「うちでは貸せないが、貸してくれる店を紹介する」などと言って他店での借入を促し、法外な紹介料を要求する。 |
偽装質屋 | 高齢者等に対して「質草は何でもいい」などと言って担保価値のない品物を質に取って希望する現金を渡し、返済として年金口座から自動引き落としで違法な高金利の利息を払わせる。 |